会社でSNSを使う機会がふえるにつれて、社員向けのSNS研修を考える会社もふえています。ただ、ひとことで「SNS研修」といっても、内容はさまざまです。
目的に合わない研修を選ぶと、「話は聞いたけれど、現場では何も変わらなかった」ということになりがちです。
この記事では、社員向けSNS研修を選ぶときのポイントを、目的別にわかりやすく紹介します。
SNS研修には大きく2つの種類がある
SNS研修は、目的によって大きく2つに分けられます。
| 種類 | 対象 | 主な内容 |
|---|---|---|
| リスク対策の研修 | 社員全員 | 個人のSNSでの注意点、情報の扱い方、トラブルの例と防ぎ方 |
| 運用担当者の研修 | 会社のSNSを動かす人 | 投稿の企画、文章や画像の作り方、数字の見方、仕組みづくり |
まずは、自社がどちらを必要としているかをはっきりさせましょう。両方が必要な場合でも、対象者がちがうので、分けて考えるほうがうまくいきます。
研修を選ぶ前に決めておくこと
研修を探す前に、社内で次のことを話し合っておくと、選びやすくなります。
- 研修のあと、社員にどうなってほしいか
- だれが受けるのか(人数、部署、SNSの経験)
- 今、どんな困りごとがあるのか
- 研修にかけられる時間と予算
- 研修のあと、だれが運用を続けるのか
特に「研修のあとにどうなってほしいか」は大切です。「SNSの注意点を全員が知っている状態」なのか、「担当者が1人で毎週の投稿を回せる状態」なのかで、選ぶ研修はまったく変わります。
研修の内容で見るポイント
自社の状況に合わせてくれるか
一般的な話だけで終わる研修より、自社の業種やSNSの使い方に合わせて内容を調整してくれる研修のほうが、現場で役立ちます。事前に困りごとを聞いてくれるかどうかを確認しましょう。
手を動かす時間があるか
運用担当者の研修では、聞くだけでなく、実際に投稿を企画したり、下書きをつくったりする時間があるかが大事です。研修中に自社の投稿を1本つくれると、すぐに使えます。
AIの使い方は「確認」までふくめて教えているか
最近は、AIで投稿の下書きをつくる方法を教える研修もあります。その場合は、AIの使い方だけでなく、事実の確認や、投稿前に人がチェックする流れまで教えているかを見ましょう。また、自動でいいねやフォローを増やすような、規約に反するおそれのある方法をすすめていないかも確認してください。
形式とフォローで見るポイント
研修の形式にも、いくつかの種類があります。
- 集合研修:1つの場所に集まって受ける。質問しやすく、一体感が出やすい
- オンライン研修:場所を選ばずに受けられる。拠点が多い会社に向いている
- 動画で学ぶ形式:好きな時間に受けられる。全員向けの基本の知識に向いている
あわせて確認したいのが、研修のあとのフォローです。研修を受けた直後はやる気があっても、実際に運用を始めると、わからないことが出てくるものです。
【研修の問い合わせで聞きたいことの例】
・研修の内容は、自社の状況に合わせて変えてもらえますか
・研修中に、実際の投稿をつくる時間はありますか
・研修のあと、質問できる期間や方法はありますか
・使った資料は社内で共有してもよいですか
失敗しないためのコツ
研修をむだにしないためには、受けたあとの動きもあらかじめ決めておくことが大切です。
- 研修のあとに、だれが何をするかを決めておく
- 研修で学んだことを、社内の運用マニュアルにまとめる
- 1ヶ月後などに、ふり返りの時間をとる
- 上司も研修の内容を知っておき、担当者を支えられるようにする
研修は、受けて終わりではありません。社内で続けられる形にして、はじめて効果が出ます。
研修の成果をどう確かめるか
研修を受けたあとは、成果を確かめる方法も決めておきましょう。リスク対策の研修なら、受けた人に簡単な確認の質問をする、社内のルールを読んだかどうかを確かめる、といった方法があります。運用担当者の研修なら、「研修のあと1ヶ月で、決めた回数の投稿を続けられたか」「下書きから確認、予約までの流れが回っているか」など、実際の動きで見るのがわかりやすいです。成果を見る方法が決まっていると、次の研修を選ぶときの参考にもなります。
まとめ
社員向けSNS研修は、目的と対象者をはっきりさせてから選ぶのが基本です。
- リスク対策の研修か、運用担当者の研修かを決める
- 研修のあとにどうなってほしいかを先に決める
- 自社に合わせた内容か、手を動かす時間があるかを見る
- AIを使う場合は、確認の流れまで教えているかを見る
- 研修後のフォローと、社内での続け方を決めておく
なお、社内に担当者を育てる研修とは別に、仕組みをつくって渡してもらう構築代行という進め方もあります。社内の人手が足りない場合は、両方を組み合わせて考えるのもひとつの方法です。




