企業のSNSを続けていると、コメントやメッセージが少しずつ増えていきます。うれしいことですが、ひとつずつ返信していると、時間がかかります。
AIを使えば、返信の下書きを早くつくれます。ただし、コメントは会社とお客さまの会話です。AIに自動で送らせるのではなく、「AIは下書き、送るのは人」という形をおすすめします。
この記事では、コメント返信を効率よく、でもていねいに続ける方法をまとめます。
まずコメントを種類に分ける
コメントにはいろいろな種類があります。種類によって、返し方も急ぎ具合もちがいます。
| 種類 | 例 | 対応 |
|---|---|---|
| 感想・応援 | 「いいですね」「参考になりました」 | 短いお礼。AIの下書きが使いやすい |
| 質問 | 「どこで買えますか」 | 正しい情報を確認して返す |
| 要望・不満 | 「届くのが遅い」 | 担当者が判断。必要ならメッセージや窓口へ |
| 迷惑・攻撃的 | 宣伝、悪口 | 返信しない。ルールに沿って対応 |
こうして分けると、「AIの下書きで早く返せるもの」と「人がじっくり考えるもの」が見えてきます。
返信のルールを決めておく
担当者によって返し方がばらばらだと、お客さまが戸惑います。最初に、返信のルールを決めておきましょう。
- 言葉づかい(ていねい語か、少しくだけた言い方か)
- 絵文字を使うかどうか
- 返信の長さの目安
- 返信するまでの目安の時間
- 答えてはいけないこと(個人情報、決まっていない予定など)
- 人に引き継ぐコメントの基準
このルールは、AIへの指示にもそのまま使えます。ルールが文章になっていると、担当者が変わっても同じ調子で返せます。
AIに下書きを頼むときの指示
AIに下書きをつくってもらうときは、会社の情報とルールを一緒に渡します。
【指示の例】
あなたは〇〇(会社名)のSNS担当です。次のコメントへの返信の下書きを2案つくってください。
・ていねい語で、2文以内
・絵文字は1つまで
・わからないことは答えず「確認してお知らせします」とする
・値段や在庫など、事実に関わることは書かない
コメント:(ここに貼る)
2案出してもらうと、選ぶだけですむので早くなります。事実に関わることを書かせないのは、AIが間違った情報を書くのを防ぐためです。事実は人が確認して書き足します。
送る前に人が確認すること
下書きができたら、送る前に必ず人が読みます。見るポイントは次の通りです。
- コメントの意味を正しく受け取れているか
- 事実(値段、日時、場所など)が正しいか
- 冷たい言い方、上から目線になっていないか
- 同じ文が続いて、機械的に見えないか
4番も大事です。どのコメントにも同じ文を返すと、お客さまは「ちゃんと読んでいないのかな」と感じます。相手の言葉を少し入れるだけで、印象が変わります。
なお、コメントを自動で送ったり、自動でいいねをしたりする仕組みは、SNSの規約に反することがあります。送るのは人、という形を守りましょう。
返信しないほうがよいコメント
すべてのコメントに返信する必要はありません。次のようなコメントは、返信しないほうがよい場合があります。
- 宣伝や、関係のないリンクだけのコメント
- 人を傷つける言葉が入ったコメント
- 言い合いになりそうなコメント
こうしたコメントへの対応(非表示にする、記録を残すなど)は、あらかじめ社内で決めておきます。迷ったら一人で判断せず、上の人に相談できる流れをつくっておくと安心です。
また、不満のコメントには、公開の場で長くやりとりするより、窓口やメッセージに案内するほうがよいこともあります。
まとめ
コメント返信は、種類に分けて、ルールを決めて、AIに下書きを任せると、ぐっと効率よくなります。そのうえで、送る前の確認は人がします。
- コメントを種類に分けて、急ぐものを見分ける
- 返信のルールを文章にしておく
- AIには事実を書かせず、下書きだけを頼む
- 送る前に、意味・事実・言い方を人が確認する
- 返信しないコメントの対応も決めておく
まずは、返信のルールを1枚にまとめるところから始めてみてください。




