オウンドメディアとは、会社が自分で持っているWebメディアのことです。ブログやコラムのページをイメージするとわかりやすいです。
「始めたいけれど、記事を書く人がいない」「最初は更新したのに、すぐ止まってしまった」。こうした声はよく聞きます。AIを使うと、記事の下書きや更新の作業をかなり軽くできます。
この記事では、AIでオウンドメディアを立ち上げて、更新を続けるための手順をまとめます。大事なのは、AIに全部まかせることではありません。AIに任せる所と、人が見る所を分けることです。
まず決めること|誰に、何を届けるか
AIを使う前に、決めておくことがあります。ここがあいまいだと、AIが書く記事もぼんやりします。
- 読んでほしい人は誰か(業種、立場、悩み)
- 読んだ人に、次に何をしてほしいか(問い合わせ、資料請求、相談など)
- 自社だから書けることは何か(現場の知識、よく受ける質問)
- 書かないことは何か(他社の悪口、確認できない話など)
この4つを1枚の紙にまとめておくと、AIへの指示にもそのまま使えます。担当者が変わっても、方針がぶれにくくなります。
記事のネタはお客さまの質問から集める
ネタ探しで困ったら、お客さまからよく聞かれる質問を書き出してみてください。営業やサポートの担当者に聞くと、たくさん出てきます。
よく聞かれる質問は、ほかの人も検索している可能性が高いテーマです。しかも自社が答えを知っているので、内容の正しさを確かめやすいです。
AIには、集めた質問をグループに分けてもらったり、記事タイトルの案を出してもらったりできます。
【指示の例】
次の質問リストを、テーマごとにグループ分けしてください。グループごとに、検索されそうな記事タイトル案を3つずつ出してください。読み手は中小企業の総務担当者です。
AIで記事をつくる流れ
記事づくりは、いきなり本文を書かせるより、段階に分けるほうがうまくいきます。
- 見出し案をつくる:AIに記事の骨組みを出してもらい、人が直します。
- 材料を足す:自社の知識、現場で気づいたこと、注意点を人が書き足します。
- 本文の下書き:骨組みと材料をもとに、AIが下書きします。
- 人が確認する:内容が正しいか、言い方が自社らしいかを見ます。
- 公開する:画像やリンクを整えて公開します。
2番の「材料を足す」がとても大切です。AIだけで書いた記事は、どこかで見たような内容になりがちです。自社の知識が入ることで、読む価値のある記事になります。
自動化してよい所、人が見る所
更新を自動化するときは、作業を分けて考えます。
| 作業 | AI・仕組みに任せる | 人が見る |
|---|---|---|
| ネタ出し | 質問の整理、タイトル案 | どれを書くか決める |
| 下書き | 見出しと本文のたたき台 | 事実の確認、自社の知識を足す |
| 公開作業 | 予約公開、決まった形への整形 | 最終チェックと公開の判断 |
| 見直し | 古くなった記事の候補を出す | 直すかどうか決める |
特に、数字、法律、料金、医療や健康に関わる内容は、必ず人が確認してください。AIはもっともらしい間違いを書くことがあります。
止まらないための体制づくり
オウンドメディアが止まる理由の多くは、「誰がいつやるか」が決まっていないことです。仕組みより先に、役割を決めましょう。
- 決める人:テーマと公開の判断をする人
- 材料を出す人:現場の知識を持つ人。短いメモで大丈夫です
- 整える人:AIで下書きをつくり、公開まで進める人
更新の回数は、無理のない数から始めます。最初から多くを目指すと、確認が追いつかなくなります。続けられる回数を決めて、慣れてから増やすほうが安全です。
また、公開した記事はたまに見直します。情報が古くなった記事を直すことも、立派な更新です。
まとめ
AIを使うと、オウンドメディアの立ち上げと更新はぐっと楽になります。ただし、AIが得意なのは下書きと整理です。何を届けるか決めること、内容が正しいか確かめることは、人の仕事です。
- 誰に何を届けるかを1枚にまとめる
- ネタはお客さまの質問から集める
- 自社の知識を材料として足してから下書きする
- 公開前の確認は必ず人がする
- 無理のない更新回数から始める
小さく始めて、続けられる形を見つけていきましょう。




